看護師として働いていると、より良い待遇を求めて転職を考えることもあるでしょう。その際に意識しておきたいものとして、再就職手当があります。再就職手当とは、失業手当を受け取っている人が早期に再就職を果たした場合に受け取れる支援金のことです。失業手当の受給期間が残っている状態で再就職すると、その残り分の一部が再就職手当として支給されます。
再就職手当を受け取るためには、いくつかある条件を満たさなければいけません。まず、ハローワークに登録して失業手当を受け取っていることが前提です。また、再就職先が前職と異なる、かつ雇用保険が適用される職場であることが求められます。さらに、再就職が離職後から早期のうちに行われることも重要な条件です。具体的には、受給手続き後の7日間の待機期間が過ぎていること、再就職日の前日までの受給残日数が3分の1以上残っていることが挙げられます。
再就職手当の金額は、失業手当の基本手当日額と受給残日数に基づいて計算されます。基本手当日額に支給残日数の60%、または70%を掛けた金額が支給されるのです。この支給率は再就職までの期間によって変動し、受給開始後1ヶ月以内の場合は70%、1ヶ月超3ヶ月以内の場合は60%となります。つまり、早期に再就職するほど有利な条件と言えるでしょう。こうした不安定な時期を支援してくれる制度は、転職による新しい環境での生活を安定させたい人にとって欠かせません。